役を選り好みしている自覚。
こんにちは!
スタッフの佐山です♬
こちら(タイトル)、
以前から何度も発信していることですが、
自覚なく役を選り好みしていることに
気付いていない人や認めたくない人が
声優を目指す方には沢山いらっしゃいます。
決め手は、「できない」と言う人です。
「自分にはこの役は“できない”」と言う人。
本当にできないかどうかではなく、
ダメ出しを受けてから
「わからない」から「できない」と言う。
この、
「わからない」からの「できない」は、
選り好みしている状態でしかありません。
要するに、
「わからない」ことを
「できない」理由にするということです。
「わからない」だけだったらわかる。
「できない」だけでもわかる。
でも、「できない」理由を
「わからない」にしてしまうのは、
役を理解しようとすることから
逃げていることでしかない。
わからない、共感できない、
それでも演じる、役として生きる、
それが役者です。
自分以外の人間のことを、
本当に同じように理解するなんていうのは
到底無理なこと。
でも役を演じることを生業とするならば、
与えられた役を作品の中で
ちゃんと生かしてあげなければならない。
ならば、共感できなくても、
経験がなくてわからなくても、
その役に寄り添うこと。
なぜその役が、
あなたが理解し難い感情を持ったり
あなたが理解し難い行動に出たりするのか、
興味を持つこと。
それにはまず、
役が持つ目的が一番のヒント。
目的と併せて、
役の生い立ちや環境が、
感情や行動に至るヒントになります。
よく、
「人を殺したことがないので
人殺しの気持ちはわからない、
だから人殺しを演じられない 」
という例を出すことがあります。
なので聞いたことがある方も
いらっしゃるかと思いますが。
こういう人がいたとしたら、
声優さんはもちろん、
声優を目指す人も、
「何バカなこと言ってんだ」
ってなるんですよね。
「経験がなかろうと、
それを演じるのが役者の仕事だろ」
って。
でも、
「人殺しの気持ちがわからない」
と言う人に向かって
「何言ってんだ」となるわりに、
平気で
「私陰キャだったから
陽キャの気持ちわからない」
とか
「私怒ったことないから
こんなことで怒る気持ちがわからない」
などと言ってしまうわけですね。
これらすべて、
「人を殺したことがないので
人殺しの気持ちはわからない、
だから人殺しを演じられない 」
と言っていることと同じです。
昨日もそんな話題に触れるご相談があったので、
そう考えてしまう頭の中の構造を
一緒に紐解いたのです。
最初はわからない自分に対して
非常に落ち込んでいらしたのですが、
根本の部分で、
わからないorわかりたくない
と思いながら、
でも演じなきゃいけないと思って
演じ、表現しようとしているから、
役としての心情が
すべて嘘になっていたのだとわかったら、
役をどうしても理解できない共感できない
という自分の思いに対する執着が
緩んだようでした。
結果的には、
単純にわからないことや
共感できないことに対して
掘り下げようとする、
寄り添おうとする、
研究しようとする行動に
出ていなかっただけだとわかったら、
これからやるべきことが明確になり
最初の落ち込みは
何か別のものに変容していたようです。
さて、皆さんには、
キャラの気持ちが理解できない、
わからないー…と、
その時点で役と向き合うことを放棄し
それでも演じなくちゃいけないから
それらしく振舞って演じている、
といった経験はありませんか?
もしこんな経験があったら、
この構造を次回のオンライン相談会で
お話しようかなーと思っているので、
ご興味ありましたら是非ご参加下さいね!
「役を選り好みしているつもりはないから
自覚する必要もない」
と思いたい人の方が多いかと思いますが、
自覚してしまった方が
逆に思い悩むことは少くなり、
表現の幅が広がるスピードが上がりますよ♬
次回のオンライン相談会は…
9月3日(金)20〜21時
Zoomにて開催!
参加費は無料です♪
参加のお申込みはこちら
お気軽にご参加下さいませ(^^)
S&S声優コース担当
佐山直子
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