【コラム】きっかけは何でもいい、その後が大事。

こんにちは(^^)

S&S声優コースの佐山です。


この度、stand.fmにチャンネルを開設しました!

stand.fmは、音声のみで配信するアプリです。


「S&S声優」と調べたら、

わかりやすいロゴが出てくると思うので、

フォローしていただけたら嬉しいです(^^)


また、stand.fmはアプリなので、

初めて知ったという方は、

アプリをひとまず聞く専で

ダウンロードしていただけたら幸いです。

まだ2つしか上がっていないので!


と言っても、

初回は自己紹介みたいなやつで2分程度なので、

先日公開した第2回目放送が最初のトークのようなものです。


その2回目の放送で、

「きっかけはなんでもいい」

というテーマでお話をしまして、

今回のコラムのそのテーマでお届けします。

(スタエフの方を聴いてくださった方には被る部分はあると思いますが)


それは、

先日のスタエフ第2回目のトークを

録ろうとした際に、

「何かネタはないかなー」

と思いながらX見ていたところ。


「声優になりたい」人って

「芝居がしたい」がない。

ってよく言うけれど、きっかけは

「声優になりたい」「華やかな仕事がしたい」

っていう憧れからでもいいと思う。


…的なpostを発見しまして。


確かに、声優と俳優って役者という面では同じなのに、

俳優になりたい人は「芝居がしたい」

声優になりたい人は「声優になりたい」

ということが多いなと感じていたし、

ちょうど声優コースのもう1人のスタッフの

櫻井さんと話していたところだったのです。


でも、

そのpost主さんと一緒で。

「声優になりたい」と思った理由なんて、

なんでもよいと思いますし、

「アニメやゲームの中の人やりたい」とか、

「キャラクターになりたい」とか

「声で表現する仕事したい」とか、

職種的にそういうのがきっかけになるのって、

自然だなと思うのです。


ちなみに

「アニメやゲームの中の人やりたい」

「キャラクターになりたい」

「声で表現する仕事したい」

って、

「芝居したい」と同じことじゃないの?

と思ってしまいがちですが、

ちょっと違います。


声だけで演じている」

声だけで表現している」


になっていて、

しかし芝居とは

「声だけで演じる」ものでも

「声だけで表現する」ものでもないのです。


芝居とは、

相手がいて、

会話があって、

コミュニケーションがあって成り立つもの。

もちろん一人で喋るシーンもありますが、

常に誰か相手となる存在があって成り立つもの。


ですが、

「芝居がしたい」よりも

「声優になりたい」が大きい人は、

相手という存在との会話のシーンでも

脚本通りに話していることで

コミュニケーションを取っているつもりになってしまい、

実際は自分の中だけで

「こういうふうに言う」

というやり方で、

言い方だけそれっぽくする、

としていることが大半なのです。

ただ、無意識かもしれませんが(-_-;)


アフレコや吹替えのレッスン、

島本さんのキャラクターのレッスンでも、

「相手と会話して」

「相手がいないなぁ」

というフィードバックが多いのが現実。


でも、

本人は台本通りに喋っていて、

相手がいるつもりで

相手に欠けていると思っているから、

「やってるのにな」

という、

「自分の芝居を認めてもらえない」

的な感覚に陥ってしまうことがあるのです。

そうすると、

芝居というものが楽しくなくなってしまう。

でもそれは仕方ないですね、

なぜなら、

「芝居をしていない」

のだから。


自分の頭だけで繰り広げられている世界の中で、

脚本に沿って、

「どういう言い方をしたらいいか」

と考えてしまって、

演じている役がどんな人なのか、

相手との関係性がどういうものなのか、

考えずに

「怒っているから」

「笑っているから」

「心配しているから」

そういう雰囲気で喋る

になってしまっているのです。


「声優になりたい」人は、

「キャラクター」と「言い方」が

先行してしまいがち。


「キャラクター」というのは本来、

その人自身の性格、

どんな人なのかを指すのですが、

アニメやゲームの中では

「王子様キャラ」「妹キャラ」

「俺様キャラ」「ドジキャラ」

「知的キャラ」「おバカキャラ」

…など、

記号化

したものになっていて、

そのキャラ自身の深いところまで

突っ込んでいかない傾向がある。


だから、

「声優になりたい」

=「キャラを演じたい」

になって

「芝居したい」が

=「共演者とのコミュニケーション」

とはならないのだな、

というのが私の見解です。


それが、

「声優志望には“芝居がしたい”がない」

「だから芝居力が伸びにくい」

と言われる所以ではないかと思います。


当コースのこぶしさんが、

レッスンの中でこんなことを仰っていました。


「声優(特に声優志望者)は演技業界、

特に舞台人の一部の人に下に見られがち。

声だけそれっぽくやっていて

全く芝居になっていないと思われている」


私これ聞いた時、

「たしかになぁ…」

と思ってしまったんですよね。


昔、一緒に舞台やっていた男の子が

専門学校の声優学科卒だったのだけど、

声はそれっぽいんだけど

全然芝居になっていなくて、

「あーあ、だから声優志望はなぁ…」

と思ったことありましたもん。


でも今、声優を目指す方をサポートする側としては、

声優という職業に憧れを持って、

声優という仕事の本質を知らずに

この業界に入ったとしても、

声優という仕事の本質を知り、

それでも声優の仕事をしていきたいと

強く思った人は、

自分の演技を見直すことをする。


前述したように、

「えー、やってるのになぁ」

「やってるのにどうしてわかってくれないの」

という人は、

どんどん演技が面白くなくなって、

どんどん辞めていくことと思います。


プロを目指す道に足を踏み入れてから、

演技の本質に気付いて、

「芝居することが楽しい」

できないことがあると

「できなくて悔しい」

だからできるようになるために

努力し、勉強し、

「できないことは絶対にクリアする!」

と常に挑戦する姿勢を持って前に進む人は、

声優の本来の道に近づいていると日々感じています!


実際プロとして活躍している若手声優さんも、

アニメやゲームから入った人がほとんど。


演技が面白いと気付いたのは

足を突っ込んでからだという人がほとんどと聞きます。


今自分がどういう位置にいるのか、

声優になりたいのか

芝居がしたいのか、

一度振り返ってみてください。


「声優になりたい」

そのきっかけが、

アニメだったりゲームだったり、

ライブで歌ったり踊ったりしたいでも、

なんでもいいんです。


ただ、

足を突っ込んだ今、

「芝居したい」

「芝居上手くなりたい」

があるか?

人と芝居をすることではなく、

キャラらしく台詞を言うことに満足してはいないか?

という自己チェックをしてみると良いと思います。


きっかけが何であれ、

プロを目指して足を踏み入れた今は、

憧れだけではやっていけませんから。

声優の仕事を、

本当の意味で知ること。

その上で自分の演技のアプローチが

どうなっているのか向き合うこと。

自分が克服していくべきことが何なのか、

そこに気付いて、

努力を重ねていけるといいなぁと思います(^^)


。。。わぁ。

いつも私のコラムはいつも長めだけど、

いつも以上にすごく長くなってしまいましたね。

きっかけは何でもいい。

ただ、「芝居がしたい」

がきっかけでない以上は、

これまでに憧れから身に付けてきてしまった、

考え方・取り組み方・ファーストアプローチを

修正していくには、

結構が時間がかかりますよという、

要約するとそんな話でした!


わかってはいるけど

台本を見た時に

「どう言おう」

から入ってしまう方がどうしても多いので。

何度も書いてますが、

「どう言おう」

ではなく、

「この人どんな人だろう」
「なんでこの台詞言ってるんだろう」
「なんでこういう言い方してるんだろう」

から入ってみてください(^▽^)


それでは、

最後まで読んでくださりありがとうございました。

今日はこの辺で。

次回の更新もお楽しみに♪


あっ、stand.fmもご登録よろしくお願いします(^▽^)

(佐山)

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