【コラム】役者としての、作品との向き合い方。
こんにちは(^^)
S&S声優コースの佐山です。
先日、話題の映画「国宝」を観て来ました。
外画吹替えクラス講師の福田さんや、
ディレクターズクラス講師の尾崎さん、
また生徒さんとも、
クラスがある度に
「『国宝』観た?」
という会話が尽きなかったので、
これでようやく話題に乗れるぞ!
と思って楽しみにしております(^^)
それにしても素晴らしかった!
私は映画やドラマが「良かった!」と思うと、
すぐに役者さんや監督さんやその他スタッフさんの、
製作に至るまでのインタビューや
制作発表、舞台挨拶など、
様々な動画や記事を漁っては観たり読んだりするのですが、
(アニメに関しても同様です)
やっぱり役者さんやスタッフさんたちが、
どういう思いで作品や役と向き合っているのか、
興味があるんですよね。
今回も漁りまくりました。笑
作品創りに携わる人たちが、
どういう姿勢で向き合っているのか、
あの時どういう意識で芝居していたのか、
役作りにどんな苦労があったのか、
あそこまでに至るまでにどんなことに取り組んできたのかなど、
やっぱり興味があるんですよね!
今日、レッスン前の雑談で、
「国宝」を観た生徒さんの1人が、
〇〇さん(女優さん)のあるシーンの演技が
どういう意図を持ってのあの芝居だったのか、
ずっとモヤっとしている
と言っていました。
自分の台本分析が甘いのか、
それとも見る人によって解釈は任せているのか、
どうなんだろう、と。
そういう視点を持って作品を観れるって、
役者としてとても大切だなと思います。
「あー面白かった」
で終わらない。
「あのシーンどうやってたんだろう!」
「この俳優さんどんな経緯でやって来たんだろう!」
「あの芝居、今後参考にしよう!」
とか。
「あー面白かった」
が悪いわけではないのですが、
ただ、作品の面白さだけでなく、
役者として、
他の役者さんや「すごい!」と思う役者さんが、
どんな姿勢、どんな意識で
作品や役や芝居と向き合っているのか、
それらを知ることって、
自分の演技へのヒントにもなると思うのだけど、
演技に迷走している人に限って
「あー面白かった」
で終わってる。
演技に迷走しているなら、
他の人のやり方を参考にしてでも
自分のやり方を変えたり、
自分の意識を振り返ってみた方がいい。
インタビュー記事や動画なんて、
たくさんあるんですから!
作品自体を楽しむことはもちろん、
役者として生きるなら、
役者として作品を観る視点を持ってみると良いと思います(^^)
そして、
俳優の芝居を見た方が良い。
俳優さんが、どんな表情で、
どんな風にリアルに演じているのかを見た方がいい。
あなたがこれからやろうとしていることは、
それを声だけで届けることなのです。
シーンひとつひとつ、
その時の表情や、体や、感情が、
どうなっているかという感覚が
自分で感じられなければ、
声だけで表現することは到底できません。
俳優がリアルに演じている様子を見て、
「その“役”にしか見えない」
と感じたら、
「すごいなー」
と感動して一線引くのではなく、
同じラインに立とうとする意識を持てるなら、
「自分だったら」
の可能性を考えられるなら、
“本当に声優になりたい”意識を持っているのかもしれません(^^)
(詳しくはYouTube「佐山語り #13」をご覧ください♪)
「俳優と声優は違う」
と考えているうちは、
まだまだです。
実際、職業としては違うけど。
わかっている人はわかっていると思いますが、
声優は俳優の土台がないと本当にはできない。
俳優の土台があって、
そこに別の技術を入れなければならないから、
声優の仕事は「難しい」のです。
そこを、
体感として感じられるようになると良いですね!
さて、
今日は、今週末開催の講座のご案内です♪
私が兼ねてより「絶対必要!」
と伝え続けている「台本分析力」。
台本が分析できない限りは、
演技しているつもりでも演技にはなっていません。
ということで、
台本分析テクニック座学編の視聴会第二回目です!
対面・Zoomの両方での参加が可能ですが、
リアルタイムでのみの参加となります。
是非この機会に台本分析テクニックに
触れてみてくださいね!
▶︎台本分析テクニック座学編視聴会詳細はこちら
台本をどう分析しているかで、
芝居は全く変わる。
「読解」はわかるけど、
「分析」とは?
役者に必要な力は読解力より分析力です。
「それってどうやるの?」
という方は、
この機会にご参加ください(^▽^)!!
それでは今日はこの辺で。
次回の配信もお楽しみに!
(佐山)
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