【コラム】模擬オーディションで見えた“台本を読み取る力”の重要性。
こんにちは!
S&S声優コースの佐山です。
現在S&S声優コースは、
2025年度の合同オーディション終盤を迎えています。
S&Sのオーディションにはいくつかのスタイルがあり、
今年ご参加いただいた事務所は11社です。
メインとなる合同審査の日には、
最も多くの事務所の社長やマネージャーが集まりますが、
都合により別日程で開催する事務所もあり、
何日かに分かれて実施されます。
そんな審査が本格的に始まる前段階で行われた、
ある事務所の模擬オーディションについて、
そしてこの模擬オーディションを通して見えてきた、
「台本の読み取り力」の重要性について、
改めて振り返りたいと思います🤓
✅模擬オーディションで浮かび上がった“本当の課題”
この模擬オーディションは、
合同審査とは異なるスタイルで行われました。
審査は4人グループ制。
事務所が用意した8種類の台詞の中から1つを選び、
短時間で演技を披露する形式です。
しかも、セリフ選びは
他の方が自己PRをしている間に
短時間で行わなければなりません。
わずかな時間で台本を読み取り、
自分の魅力をどう活かすかを判断する。
まさに実践型のオーディションでした。
こうした形式では、
単に自分の得意なキャラクターを
理解しているかどうかだけでなく、
審査員が何を見ているのかを理解することも重要です。
特に差が出るのは
「台本の読み取り力」です。
✅「1つの台詞」で何が見られているのか?
こうした形式では、
自分の得意なキャラクターを
理解しているかどうかが大きなポイントになります。
しかし、審査員が見ているのは
キャラクター性だけではありません。
実は、最も差が出るのは
「台本の読み取り力」です。
事務所が用意した初見台詞となると、
どうしてもキャラ選びに集中しすぎて、
内容や意図を深く読み取る余裕がなくなってしまう人が多いのです。
✅台本の読み取り力=役者としての基礎力
台本の読み取りは、できていて“当たり前”。
それが役者の仕事です。
ですが近年の声優業界では、
「声の印象」や
「キャラクター性」が
先に注目されがち。
しかし、どの事務所のマネージャーさんも口をそろえて言います。
「声優は役者。演技が一番大事。」
演技力は声優としての大前提。
にもかかわらず、
「自分はできている」
と思い込んでいる人も少なくありません。
台本を読み取る力とは、
単なる国語力ではなく、
“演じる役を分析する力” なのです!
✅世界を知り、自分を知ることが演技を深める
役を理解するためには、
自分がどれだけ世界を知っているか、
そして自分自身をどれだけ理解しているかが重要です。
多くの人と関わり、
多くの経験を重ねた分だけ、
演じられるキャラクターの幅も深さも広がります。
つまり・・・
アニメをたくさん見ても、
演技の「根本力」は身につかないのです!
そして、
「私は感覚派だから」
という言葉も要注意。
もし「自分は感覚派」と言っているプロの方の言葉を信じているとしたら、
その方は、「分析」という言葉を使わずに
当たり前のように分析している人で、
それが「感覚派」と言えてしまっているだけです。
そもそも「感覚派だから」と言って、
今できないのであれば、
結局のところ感覚だけではできないのだから、
理論と分析を学ぶことは必要ですよね。
本当に仕事をしたいなら。
✅「台本分析力」を学ぶチャンス
そんな、
“役者としての台本の読み取り”
に焦点を当てた
「台本分析テクニック講座」視聴会
を、11月に開催します!
S&Sではおなじみの講座ですが、
今回の『視聴会』は
通常料金の半額以下で学べる特別な機会です✨
▶︎講座詳細ページ
✅できないから学ぶ。だから成長できる。
アニメアフレコクラス講師の
こぶしのぶゆき氏がよく仰る言葉があります。
「できないから今ここにいるんだよ。
できているならもう現場にいるはず。
現場で活躍している人が感覚だけでできても、
君たちは感覚だけではできていないなら、
感覚以外の何かを学ぶ必要がある。」
まさにその通りだと思います。
オーディション真っ只中の方はもちろん、
養成所で学んでいる方、
事務所に所属して間もない方も、
自分の課題をより明確に感じている方は多いのではないでしょうか。
“台本の読み取り力”を鍛えることで、
次の一歩が大きく変わります。
演技にリアリティを持たせたい方、
そして自分の「役者力」を一段深めたい方、
ぜひこの機会に「深める会」へご参加ください!
それでは今日はこの辺で。
次回の更新もお楽しみに
(佐山)
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