【コラム】「朗読」力、ある?
こんにちは!
S&S声優コースの佐山です(^^)
唐突ですが、
「朗読」ができてこそ声優。
と、私は思っています。
声優を目指している方とお話ししていると、
「アフレコをやってみたい!」
「演技を勉強したい!」
という声は、やっぱりよく聞きます。
もちろん、それはそうですよね。
私自身も普段から、
声優にとって一番大事なのは
「演技」と「台本の解釈力」だとお伝えしています。
でも、声優として力をつけていくことを考えたとき、
「朗読」って、
実はものすごく大事なんです。
🎙️朗読は「きれいに読むこと」ではない
以前、声優の小野大輔さんが、
ラジオ番組で絵本の読み聞かせをすることになった際に、
「朗読は声優という職業の技術の集大成だと思います」
とお話しされている記事を目にしたことがありました。
それを読んだとき、
「あー、本当にそうだよなあ」
と思ったんです。
朗読って、
ただ文章をきれいに読むことではありません。
文章を読んで、
そこに描かれている世界を想像する。
登場人物が何を感じているのか。
そこにどんな空気が流れているのか。
それを自分の心で感じて、
心が動いたものを声に乗せる。
そして、
声だけで、
聴いている人の中にその世界を立ち上げる。
それが朗読です。
🎙️「朗読劇」ではなく、あくまで「朗読」の話
近年は「朗読劇」が、
至るところで上演されていますが、
今回お話ししているのは
「朗読劇」のことではありません。
朗読劇は、どちらかというと
「お芝居」なのでね。
今回のお話は、
あくまで「朗読」。
「一つの物語を読む」
ということにフォーカスを当てています。
そこにあるのは、
文章と自分の声だけです。
これ、
ものすごく「声優としての力」が
試されると思いませんか?
🎙️経験者に聞きたい。「じゃあ、朗読はできますか?」
アフレコ経験もある。
演技のレッスンも受けている。
そんな経験者の方には、
「じゃあ、朗読はできますか?」
と、ちょっと聞いてみたい。
文章から、
どれだけのものを受け取れるか。
そこにある感情を、
どれだけ自分の心で感じられるか。
その場の空気や情景を、
どれだけ想像できるか。
そして、それを
どれだけ声に乗せて届けられるか。
映像があるわけではありません。
相手役が目の前にいて、
何かを返してくれるわけでもありません。
文章から自分で受け取り、
想像し、感じ、
それを声だけで届けなければならない。
だからこそ、
「声優という職業の技術の集大成」
と言われるのだと思います。
すでに声優の勉強をしている方にも、
朗読にはあらためて挑戦してほしい。
普段やっている「声の演技」の土台に、
自分がどれだけ向き合えているのか。
朗読をやってみると、
意外なほど見えてくるものがあります。
🎙️「集大成」なのに、初心者にも朗読をすすめたい理由
……と、ここまで読むと、
まだ声優の勉強をしたことがない方は、
「え、集大成って……
初心者には難しすぎない??」
と思いますよね(笑)
でも、実は逆。
初心者の方にも、
今だからこそ朗読をやってほしい!
と私は思っています。
まだ、
「声優っぽく喋らなきゃ」
「こういう声を出さなきゃ」
「上手に演じなきゃ」
というものがついていない段階で、
まず文章をちゃんと読む。
そこに書かれていることを想像する。
自分の心で感じる。
そして、
感じたものを声にする。
これって、
これから「声の表現」を学んでいく上で、
ものすごく大事な土台になるんです。
🎙️「どう読むか」より先に、「何を受け取ったか」
声優を目指して勉強を始めると、
どうしても、
「どう喋ればいいんだろう」
「どう演じればいいんだろう」
「どういう声を出せばいいんだろう」
という、
「どうやるか」
に意識が向きやすくなります。
でも、その前にあるはずなんです。
この文章から、
自分は何を受け取ったのか。
何を想像したのか。
何を感じたのか。
台本に書かれている言葉の向こうに、
どんな人がいて、
どんな場所があって、
どんな出来事が起きているのか。
そこが自分の中に立ち上がっていなければ、
いくら「上手に読もう」
「上手に演じよう」としても、
声だけが先に動いてしまう。
だから私は、
声優の勉強を始めたばかりの方にも、
まだ一度もレッスンを受けたことがない方にも、
朗読に触れてみてほしいと思っています。
🎙️朗読には、ごまかしがきかない
そして、
これは経験者にも初心者にも
共通することですが、
朗読って、
とてもシンプルです。
文章があって、
自分がいて、
自分の声がある。
だからこそ、
ごまかしがきかない。
文章をどれだけ読めているのか。
そこにある世界を、
どれだけ想像できているのか。
自分の心が、
本当に動いているのか。
そして、
その動いたものが
ちゃんと声につながっているのか。
声優として必要なものが、
とてもシンプルな形で現れるのが
朗読なのだと思います。
🎙️「朗読」ができてこそ声優。
声優の仕事というと、
アニメのアフレコや、
外画の吹替え、
ゲームのキャラクターボイスなど、
どうしても華やかな部分に
目が向きやすいと思います。
もちろん、
それらも声優の大切な仕事です。
でも、そのマイクの前に立ったときに必要なのは、
台本を読む力であり、
想像する力であり、
感じる力であり、
それを声に乗せて届ける力です。
そう考えると、
朗読は決して、
アフレコや吹替えとは別のものではない。
むしろ、
その根っこにあるものなのではないでしょうか。
だから私は、
「朗読」ができてこそ声優。
と思っています。
経験がある方も。
これから声優の勉強を始める方も。
一度、
「上手に読む」ということから離れて、
自分は文章から何を受け取り、
何を感じ、
それをどう声にしているのか。
「朗読」というシンプルな表現だからこそ、
見えてくる自分の力があると思います。
S&S声優コースには、
初心者に適した朗読を学べるクラス、
(朗読吹替えクラス)
上級者に適した朗読を学べるクラス、
(アドバンスクラス)
どちらともありますので、
気になった方は
それでは今日はこの辺で。
次回の更新もお楽しみに!
(佐山)
0コメント